2008年03月29日

ちゃらちゃん踊り~歌詞と謂れ~

伝承:東谷引土

この唄は、他の所から(歌詞の内容では都会の方面=江戸や上方)から来た人が、仲間入りをするために唄ったもとた思われる。


『わたしは今来た今ここへ ご当所の御作法はしらねども』  (ヨホイヨ~ホイ ヨイヤナ~)←以下略

わたしは今こちらに引っ越してまいりました。こちらの決まりごとはわかりませんが

『知らないところは先ずご免 知らないところは一寸 まずぅ~ご免』

知らない土地の決まりごとは守れないかもしれませんので、先に謝っておきます。 

『ちゃらちゃん踊りを踊りましょ ちゃらちゃん踊りを踊りましょ』

ちゃらちゃん踊りを踊りましょ ちゃらちゃん踊りを踊りましょ

『ちゃらちゃん踊りを踊るなら、踊りをみなさま頼みます』

ちゃらちゃん踊りを踊るなら、踊りをみなさまお願いしますので踊ってください。

『古き外題にゃ候らえど 古き まぁ 外題にゃ候らえど』

今から歌いますのは、古い昔の話です。そりゃ昔々の話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここから先はいくつかの外題があるそうです。
昔はいくつもの外題を歌い、夜通し踊っていたそうです。


『庄屋のおすみと座をきみょか 庄屋のおすみさんと座をきみょか』

そうですね、庄屋のおすみさんの話に致しましょうか。

『おすみは良い娘じゃきれな娘じゃ おすみのご器量褒めるなら』

おすみさんは良い娘さんで、とても綺麗な娘さんでした。おすみさんの器量を褒めたら

『立てば芍薬 座(す)は牡丹 歩く えぇ百合の花』

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花でした。 

『その名は江戸中に知れ渡り 江戸の まぁ 若い衆が望みかけ』

おすみさんの評判は江戸中に知れ渡り、江戸の若い男たちが御付合いしたくて

『望みかけたる若い衆が いとねんごろなる文遣う』

御付合いしたいと思う若い男たちが、ラブレターを書きおすみさんにおくりました。

『文は山ほどあればとて これとて手に取る文はない』

おすみさんの元には山になるほど手紙が送られてきました が、これといっていい感じの手紙もなかった

『中に一つが目に留まる その文開いて中見れば』

そのうち、そのなかの一通がおすみさんの目に留まり、ようようその手紙を手に取り読んでみた・・・



(『その名は江戸中に知れ渡り 江戸の まぁ 若い衆が望みかけ』)
↑ここの歌詞が入っているCDなら、歌詞ミスです。
前の重複となります。
いくつもの外題の歌詞があったので、書き出しの時に重複したものと言ってました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここから先は歌い終わりのキメの歌詞です。
どの唄もこれがキメのようです。

『この先読んだら良いけれど どうやら時間が来た』

この手紙の内容を読んであげたらいいのだけど、どうやら仕舞の時間がきたようです

『この声限りでさようなら この声限りでさようなら』

この歌詞をうたったら最後です。この声限りでさようなら~




この手の、一晩中踊り明かす踊り唄には、たくさんの外題があり、歌い手によってどんどん時勢のものや昔話がクドキ(長い叙情詩)に追加されて、現在継承されている。
この他、『八百屋お七』『那須与一』『一の谷』『石童丸』『お杉お玉』『炭焼小五郎』『丸亀心中』『目連尊者の一代記』等があったそうです。

現在では、発表会等用で短く纏まり歌詞のわかりやすい『おすみ』の外題でCDを製作しているそうです。






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なっち〜作。秀一郎の注文通りの『エヴァもどき』の逸品。あれだけの会話で、私を理解してくれるなっち〜が好き(愛)。また、金券のデザインの注文も聞いたので、よろしく!
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