2007年12月20日

ジレンマ

9時に布団を干して、ばあちゃんとあやめを車に乗っけて、公民館へ。

本日は、『高齢者教室』の日。
テーマは『健康』。

前田明美先生による健康体操だ。

15名のじっちゃんばっちゃんに可愛がられ、あやめは楽しそうに体操。
・・・ていうか、体操に使うラップの芯で遊んでいる方が勝っている。

ジレンマ
そう、今日の体操はラップの芯を使った体操から始まり、青い山脈やらの曲を聴きながら体操をして、ソーラン節の曲でバトンゲームをする。
ジレンマ

ジレンマ
其の後、延寿会の定例会があり、来月の新年会をさぬき温泉でするとかいろいろ話を聞き、最後に秀一郎がコミュニティセンターに4月から勤めるということを紹介される。

少し挨拶をして、東谷独自の活動を残して行こうと、皆で語り合う。

そして、体もココロも温もり、ほかほかでお昼にしっぽく蕎麦を皆で食べる。

前田先生も、

「こうやって皆で食べるのが楽しみで来てるんです」

と言ってくれた。

いつもは20~30名参加しているらしいが、寒くなると足や膝が痛くて家から出てこれない人がいるのが残念だ。

お昼から、延寿会上の会長夫婦と公民館の館長(秀一郎の東谷ココロの母)とお茶を飲みつつ、いろいろと話す。
・・・あやめをあやしながら。

この会長さんは、神社の総代の一人でもある。
現在2年に1度の『神楽』も、資金繰りの大変さとやり手の高齢化で大変そうだ。

一戸あたりの氏子の集金金額を値上げはしたものの、3年に1度から2年に1度という状態に留まっただけという状態だ。
要は金なのだ。
現在、氏子の負担だけで繋いでいる状態なのだ。

悲しいかな、東谷は高齢化と過疎化が進んでいる。
若い人は便利な都市部にどんどん出て行き、残るのは元気な年寄りばかり。

不便なのと、必ず行事ごとに当番が当たるという若い人には面倒なとこが、どうも過疎の原因のようだ。

秀一郎は若手も若手。

現在ばりばり動いている人たちの孫の世代だもんね。

だからか、秀一郎が嫁に来たときは皆に珍しがられた。
『わかいのになぁ』

と。

会長さんとも意見が合ったのだが、あと10年もしたら東谷の人口は半分になる。
どんなにあがいても年をとれば、行き着く先は『死』でしかない。
それは秀一郎にとってもあやめにとっても一諸だ。

そして、人口を生産する可能性のある家族はいまのとこ、うちくだけ。

結果、『神楽』も『祇園座』にしても金と後継者頼みだ。
『祇園座』に関しては、現在他地域からの助けが入りなんとか後継者を増やすことが出来そうな状態だ。
助成金の申込みも出来る機関が、年間に少しはある。
・・・これも抽選だが。

だが、『神楽』は家系で後継されるもの。
人員はあっても、お金は氏子がなんとかしなければならなくなる。

残さなければならないのは、百も承知だが、人が言うようには簡単ではないのだ。
氏子の負担も、高齢者世帯ではなかなか難しくなってくる。
そして、難しくなる世帯が増える一方なのだから・・・。

『残せ』と人々は言うが、『残さなければならない人』の大変さはなかなか理解してもらえない。

残すのは長期の努力あってのもの。
だが、止めるのは一瞬。

文化財を保護する立場のジレンマやね。

逆に復活を請われたのが、合併まで東谷の運動場(公民館前)でやっていた、『ふれあい祭り』だ。
ぷち運動会のようで、もとは東谷幼稚園(現在は廃校)の運動会やった。
それも元をもっと辿ると、東谷小学校の運動会が元らしい。

むかしは、地区対抗の仮装行列などもあり、古い写真の展覧会で展示されていたのを秀一郎は思い出した。
今度の愛郷会に諮ってみようと思っている。

東谷が子どもからお年寄りまで、楽しく一年を過ごせるようにがんばるのが、『コミュニティ協議会』はたまた『愛郷会』の役目なのだ。



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この記事へのコメント
いいことも悪いこともそのまんまリアルですなぁ!
外者の私も気が付けば、東谷に取りつかれて・・・
もとい、魅入られて早いもんで6年目です!
秀一郎さんを尊敬申し上げます。
田舎で暮らすは、人間力そのまんまですね^^;
コミュニティーセンターに就職ですか!
また、相談にのっていただきたいですW
Posted by ちま at 2007年12月21日 01:12
やる気だけでもだめやし、思うだけでもだめ・・・。

コミュニティの仕事も、現在自宅でこなしているボランティアの続きに、公民館の業務が入り、更には文化祭やふれあい交流(秀一郎は歌舞伎に今までは集中できていた)など、仕事や課題が山積みの模様。

旧高松市内で、何年もかけてコミュニティセンター化したのに、川東は来年でやっと1年目なんです。
1年と少しでセンターにしちゃうんですから、今が一番ばたばた状態・・・。

明日も9時より、センター化に伴うお話を聞きに行ってきます!

ちまちゃんも無理せずゆるくがんばろう!!
Posted by 秀一郎 at 2007年12月21日 22:55
ゆるゆると、ゆらゆら
楽しめるうちに楽しませてもらっときます。
組織化すれば、できる範囲も広がりそうだけど、
苦労も増えるのかなぁ?
玉響のグリーン・ツーリズムの成功へのキーパーソンは、
愛郷会と地元の元気なおばちゃん!
掃除や食事の支度などを仕事で受けとってもらえることを妄想中!
吉報待ちまする。
Posted by ちま at 2007年12月21日 23:50
う~ん。
秀一郎が言いだしっぺになったのでは意味が無いんじゃないかな?

アクションは常に自分からおこしていかないと!
まずは、おばちゃんたちと仲良くなり、その上で頼らないと、秀一郎が

「こなんようるで~」
だけでは、ちまちゃんの想いやその先にあるものの心意気を受け取ってもらえないんじゃない?

取り合えず、手始めに自分を理解してもらうこと。
それは、同時に相手も理解して受け入れるということ。

そしたら、自然に周りも自分を受け入れてくれるようになるよ。

それで、絆が造られだんだん強くしていく・・・。
そして、『玉響』も理想の形に近づく一歩になると思うよ。

それが、コミュニケーションであり、コミュニティの種なんだよね。

妄想は夢の原動力やから、大いに抱け!!
Posted by 秀一郎 at 2007年12月22日 23:13
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